いしょ～く

移植です。
移植日です。
（実は移植してから結構経過していたりするんですが、本当に体調が駄目で更新できなかったんですよ・・）
ビクビクしながら口腔外科へ向かいます。
つーか親知らずの抜歯すら初めてなのに・・！と思いながらも右下6番ちゃんの抜歯を経験済みなので、抜歯に関してはそんなに恐怖感はナッシング（むしろ余裕。）なにしろ移植ですよ・・あ～想像だけでガクブルします。

予約時間より少し早めに行くと、先生に呼ばれ「今ね、他の患者さんの移植手術が同じくらいの時間にあって・・骨を削る機械が一台しかないので少しだけ待ってもらっちゃうけれどいいかな」

わー！一台しかない骨を削る機械キター！！

「ヒー！」といいながらいくらでも待てるよ！のサインを出して待合室で読書・・なんて出来る筈も無く。
30分ほど待ちますと再度先生に呼ばれました「んじゃそろそろ始めますか」

先生の居る治療椅子の所に行くと・・なんかいつもと様子が違う・・そう、先生が手術用の青い衣装を身にまとって外科手術用みたいなマスクをしております。そしていつもはいない助手さんが完備。色んな機材が詰まれた台も沢山。どうやら両隣も結構な抜歯をしている様子。でも見えないようにカーテンで仕切ってるんですよ。いつもと違う！いつもはカーテンなんかで仕切らないのに・・！！ヒーーー！！！
今回は左の親知らず抜歯+移植のみとの事。右の親知らずも抜歯してしまうと両側が腫れて大変な事になっちゃうから・・でもやりたいなら抜くけど。の先生の発言に「左だけでお願いします」とお願いしておきました。ご飯が本気で食べれないのはシャレにならないのでね・・！！（食いしん坊）
椅子に腰掛けると始めてお会いする看護婦さんのような（研修生的な助手さんや歯科医の先生ではなく本当に看護婦さんて言う感じの方。この病院で始めてみた！）その方が血圧計を持って声をかけてきてくれました「じゃあこれで口ゆすいで～」わ！でたイソジン液を薄めた液体・・！うえ～まずい・・消毒とはいえ・・口ゆすいじゃう648。消毒の意味あまりなくなっちゃうけど。。「血圧測りますね～最後におトイレに行ったのはいつですか？ごはんを食べたのは？？」と質問攻め。血圧を測り終わると118～88だったので健康じゃん（差が20だから）と思ったんですが「いつもこんな感じ？血圧高め？」と聞かれてしまいました・・血圧高かったのか・・？「いつも測ったこと無いのでわかりません・・」「そうよね～」血圧OKでーすというGOサインが出ると先生が消毒薬の滲みたでっかい綿で、口の周りを拭き始めました「お化粧取れちゃうけど・・」気にしてねぇっす！その後目の上に白いガーゼ、そしてその上から口の部分しか穴が開いていない青いカバーで覆いかぶさられます（これが口元のみ両面テープみたいな粘着性があって、ずれないようになっているんだな・・！これの為に顔を拭いたと思われる）説明を1分前に受けたとはいえ、何も見えない状態で口をあけるって結構怖い・・！！
口をあけたままにするためのプラ装置を口に装着。なによりこれ治療中に矯正器具を押されて痛いの何のって。フガフガ痛みを訴えても、先生達には移植している部分の事かと勘違いされるので、もう我慢しかなく。さてまずは

麻酔です。

移植する部分に２本・親知らずの部分に1本。「麻酔の影響で血管が縮小するから（麻酔が効きやすくなるため）心臓がバクバクするけど心配しないでねー」あー・・だから麻酔されたときって心臓バクバクするんだー。いやーしかし3本はキマスよ。苦いけどもう口ゆすげないのでね！でも助手さんが綺麗に吸い取ってくれました。「先生648さんの手が真っ白です」「んー大丈夫でしょう」ヒー！う、動かしとこう・・！！（グーパーグーパー）そして麻酔が効く・・それからはもう感覚は無いです。とりあえずワイヤーを取るので矯正科の先生待ち。
「648さんこんにちは～」あ！この声は矯正科の先生！！「こんぬつは・・（プラ装置着用のため変な発音に）」「て言っても顔見えないですね・・」と、ワイヤーを取って頂きます。

さぁ　手術　開始ですぞ！！

なんか硬い物があたってるな・・みたいな・・今のメスかな・・みたいな、血を吸い取ってる的な・・あ、これもう骨削ってない？みたいな・・いや、本当に麻酔3本は痛み無いって。なんだ～余裕じゃんとか思っていたんですが

甘かった。

次は親知らずを抜く前に削りまくります。痛みは無いんですが・・もう・・匂いが直、鼻の中に・・（なんていうか骨的なあの独特な削られている匂い・・）そして抜きます！あんまり動かさずに・・周りの組織を残したまま抜くらしいです。向きとか大きさはMRIのまんまだったらしくそんな会話がチラホラ･･ア、抜けた！！「それじゃ移植用にもう少し削るので少し待っててくださいね」ああ・・時間・・どの位経ったんだろうか・・口が疲れてきました・・

この移植用の調整が大変らしく。何回もセットしてみては「ココが当たるな～」といって再度調整（顎の骨の方も）何回もセットして組織が駄目になってしまう事もあるらしいとかないとか・・。骨を削っている間抜いた歯はどこかに漬かっているらしいのですが（予想）ああ～見たいな～と考えている648（まだ余裕）何度も何度も、細かい調整が続きます。「飽きてきた・・」「先生・・！」血をずっとバキュームで吸い続けている助手さんに突っ込まれる先生。648は腹が減りましたよ・・・つか飽きるなよ！！（疲れてて突っ込みも出来ない始末）そして・・・段々痛くなってきたような・・・麻酔が切れてきたであろう顎の骨に・・何度も削る機械が・・『やばい、な、なんかすごく痛くなってきた・・うわ、まだ終わらないのかな・・』そして6回目くらいの装着で「ん、これでいいかな！よし！」と先生が縫合しようとされて、パチン！とホチキスの様な小気味のいい音が響いた瞬間

い・・いてぇ・・・！！！

左手を必死に上げてSOS出す648。「んーやっぱり痛いかー、奥とかそろそろ切れ始めるもんねー」とブスブス麻酔を惜しみなく2本ほどさしてくれる先生。うう・・でも痛くなってきてからの麻酔は余計に痛いのね・・。そして心臓バクバクにまたなるのね・・こりゃ全身麻酔で移植手術をするわけだ・・とちょっと納得しました。ちなみに静脈麻酔で日帰り移植もあるようですよ。手術終わった後にすぐに帰れませんけどね（648は普通の麻酔なので走って帰れました）
サクサクと先生はパチンパチンと止めちゃー結び、結び（い・・糸だ）縫合を進めてくれます。うう、しかし痛い！！なん針縫うの！！今何回目！！ていうか

左ほっぺたの熱が半端ねえっす。

熱い。熱いよ。先生は手術中ライトとか手術用の衣装で暑かったようですが、そうじゃないのよ、熱いのよ・・。（しくしく。どうなってるんだマイほっぺ）
縫合が終わると後は矯正科の先生にバトンタッチ！！移植した歯にブラケットを付けて、逆に他の歯と一緒にする事で固定させようと言う・・そんなとこでしょうか・・！！（多分ちょっと違う）ベテラン先生の説明に、いつもの矯正科の先生が「なるほど・・ここはこうですか？」と指示を仰いでいる様子です。おお！はじめてベテラン先生の治療を受けているのかも！！（見えてないから）と思ったのも束の間「じゃ、あとはよろしく！」と席移動の音。いや・・まぁいつもの先生信頼しているので・・別にいいんですけれど・・。なんか一瞬だったな・・
ワイヤーを再度付け直して（移植した歯に付けちゃうんだからすごいよ・・）閉めなおすと、移植部分の左右だけスーパーボンドで固める様子。うーん、下の歯のワイヤーを二本にして、右奥7番から左3番までと、それ以降で分けたようです。こういうやり方もあるのねー。
スーパーボンドを塗ります・・・うーん目が隠れてて良かった・・これかなり滲みたな・・延々と塗り続けます･･『どんだけ塗るのか・・！！だからどうなってるんだろうワイの口の中・・！！』そしてなんとか完了！！

やったーーーー
移植手術終了です～～～～！！！

ベリベリベリ（口元の両面テープ的なヤツの音ですよ）と青い被せ物を取られて、もう一度イソジンの消毒剤でうがい。あーー血が出る出る。「あ、鼻のトコに血が付いちゃってる、ちょっと待っててくださいね～」と今回は血を拭いてもらえました・・。「頑張りましたね～」と皆様さくさくとお片づけ。開始直前にお会いした看護婦さんが再度血圧をはかりに来てくださいました。「変化なし。大丈夫ですね～」周りを見ると・・なんかすごい機材が・・あ！あ・・あの量の血は・・ワイのか・・？（正確には水も混ざってますけども）

先生方に挨拶をして、人気が無い事に気付きます。わー2時間も経ってるー。
術後の説明を受けて（今日はお風呂は駄目よ～とかそういう事）帰ろうとすると、矯正科の先生に「奥のワイヤーだけ切りたいので矯正科寄ってって下さい」
うーん終わらない！！次回の抜糸日を決めて矯正科へ「よく頑張りましたね～」という先生に何も返事の出来ない648。いや・・気付いちまったんだよオイラ・・オイラとんでもねぇ事しちまったって・・・。いや、ホラわかるじゃないですか・・

これ絶対　超　痛くなる　って・・・　！！！

いや、もうその段階でかなり痛かったんですけれど。ていうか、つばを飲み込もうとするだけで親知らずのあった部分の縫合が引っ張られるのかなんなのか激痛が走るんですよね・・。
矯正科へ行って、一発パチン！とワイヤーを切ってもらい、様子見の予約日を入れて・・本当の、本当の終了です。

何より早く処方された薬が飲みたい（ていうかすぐ飲んだ方がいいよの先生からのアドバイス）ので急いで会計へ。手にした薬を人気の無い場所でかき込む自分の姿に少しだけ切なさを感じました・・。